この一代記は栄助が九十歳の誕生日に90年の歳月を振り返った絵巻物を描いてくれとリクエストした事から始まりました。 だから随分晩年に始まった一代記の製作といえます。そして現在も鋭意製作続行中です
父栄助は2009年(平成21年)12月16日深夜、九十五年と正確に六ヶ月の生涯を閉じました。
最後の10日前まで歩き回り、頭の回転も清明に保ち、倒れて8日間眠り続けての大往生でした。
生前に『栄助一代記』をご覧下さった方々に厚くお礼申し上げます。
栄助には一代記を依頼したのですが、少年時代に遊んで青春時代に進む事はありませんでした。
栄助は俳句の巨星飯田蛇笏から黙栄の俳号を授けられた直弟子でした。おそらく生存した最後の蛇笏の直弟子であっただろうと思われます。
また、昭和9年から20年まで時代の大波の中で小学校教師を務めました。兵役にも就きました。
栄助一代記執筆の依頼の大きな目的に、蛇笏との出会い、戦争中の小学校、兵役、などを描いて貰うことがあったのですが、果たしてもらえませんでした。
栄助の死により、栄助一代記は栄助少年記と改めることにいたします。